Windows10 64bitでWaveDAT

高校時代からDAT (Digital Audio Tape)を使っていたため、結構な量のDATテープを持っています。
15年以上前にAdaptec AHA-29160NのOEM(Compaq 64bit/66MHz Wide Ultra3 SCSI)とSDT-9000のOEMを中古購入してDAT用ファームウェアを入れ、シェアウェアソフトのWaveDATを使ってWaveファイルとして取り込んでいました。

時は経ち、SCSIが廃れるのはおろか、32bitPCIバスもほとんどなくなってしまいました。
2年ほど前に入れ替えたマザーボードはBIOSTARのB550GTA。これは近年のAM4マザーボードで唯一32bitPCIバスが装備されていたのです。
しかし先週、AM5の移行をきっかけにPCIバスがないマザーボードを購入。
というのも、PCIe-PCI変換ボードで何とかなるのでは?という算段をしたのです。
ありがたいことにPCIe-PCI変換ボードは数種類販売されていることと、私のデスクトップパソコンのケースが巨大なFractal Design製Define XL R2のため、PCIスロットが9本もある!!
変換ボードを背負ったPCIカードを最下段のスロットに設置しても、フルATXサイズのマザーボード(PCIスロット7本分)が入るのではないか、と踏んだのです。

買った変換ボードはコレ
SD-PECPCiRi3
www.area-powers.jp

ヨドバシカメラのレビューには「電源を接続したら煙を吹いた」とありますが、どうやらPCIバスを前後逆刺ししたようで、今のバージョンはわざわざ「逆に刺すと発煙し故障する場合があります」と、刺す方向を示しながらも注意書きが書かれたシールがボードに貼りついていました。

設置したのがコチラ

ギリギリATXマザーボードに干渉しない位置です。
AHA-29160Nの直上にシリアルポートを持ってくるとケーブルに干渉するため、シリアルポートは一つ上にずらしました。
シリアルポートをマザーボードのピンヘッダに接続するフラットケーブルが邪魔で写真写りが悪いです。

AHA-29160NはWindows7/2008 Server x64用のドライバがあるため、Windows10 64bitでも動作します。
(もしかしたら、認識させるためにadpu160m.infの中身を書き換える必要があるかもしれませんが、かなり前に認識させたので覚えていません・・・。)
何事もなくAHA-29160N(Compaq 64bit/66MHz Wide Ultra3 SCSI)が認識され、SDT-9000も認識されました。

WaveDATを起動すると、「テープドライブが見つかりません。」と出ますが、これは管理者権限で実行していないから。
一度終了し、「管理者権限で実行」すると、ちゃんとSDT-9000を認識します。
プロパティの「互換性」で「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックを入れておくと、次からは普通に実行するだけでUACの画面が出て「はい」を押すだけでSDT-9000を認識して起動します。

適当なDATテープを入れてPlayボタンを押してみました。

ちゃんと再生され、Windowsオーディオデバイスから音も出ました。

これでしばらくはDAT資産は再生できます。