先日、Wiimの再生情報をHome Assistantに表示させるようにましたが、個別のWiimを認識させるためにはIPアドレスを指定する必要がありました。
WiimにはIPアドレスを指定する方法がなく、DHCPのみなので、RTX810側のDHCP設定で固定IPアドレスを配布しなければなりません。
RTXでは「DHCP予約アドレス」というそうです。
これを読むと、MACアドレスと紐付けすれば良いのね、と、思っちゃうところですが、クライアントがIDを報告するタイプだと、MACアドレスで指定できません。
WiimはIDを報告するタイプです。(というか、最近のデバイスはほぼIDを報告するようです。)
IDを調べるには、RTXでDHCPのステイタスを表示されるとわかります。
# show status dhcp DHCP Scope number: 1 Network address: 192.168.0.0 Leased address: 192.168.0.xxx (type) Client ID: (01) f4 81 00 00 00 00 00 Remaining lease: 2days 22hours 55min. 21secs. (中略) Leased address: 192.168.0.yyy (type) Client ID: (ff) 6c 24 41 c8 00 01 00 01 2c 10 27 00 00 00 00 00 00 01 Host Name: WiiM Pro-BC02 Remaining lease: 2days 14hours 7min. 24secs.
WiimはHost Nameを報告してくれるので、大変見つけやすいです。
このClient IDをどう指定するのか? がわかりにくいのです。
この(ff)も含めて指定する必要があるのですが、カッコが不要、というのがなかなかわかりにくいのです。
3台のWiimのDHCPを固定するには、次のようなConfigになります。
dhcp scope bind 1 192.168.0.xxx ff 6c 24 41 c8 00 01 00 01 2c 10 27 00 00 00 00 00 00 01 dhcp scope bind 1 192.168.0.yyy ff 32 1e 30 24 00 01 00 01 c7 92 bc 00 00 00 00 00 00 02 dhcp scope bind 1 192.168.0.zzz ff 35 06 15 8e 00 01 00 01 c7 92 bc 00 00 00 00 00 00 03
show status dhcpでは(ff)で始まっていたのに、dhcp scope bindで指定する際はffで始めなければなりません。
また、上記ではbindの後ろはスコープIDを指定します。上記では1を指定していますが、DHCPのスコープ(リースするIPアドレスの範囲)を指定した時に付与したスコープ番号を指定する必要があります。
(スコープ範囲を複数設けることはあまりないと思うので、大抵はひとつかと思います)
スコープIDを誤ってもエラー等は一切出てこないので、気をつけてください。