Homekit用にHomebridgeのインストールまでしましたが、今度は本物のリレーを動かします。
おあつらえ向きに、Sonoffという製品が安く売っています。
こいつを購入して使います。
しかし、そのままだと中国のクラウドからコントロールすることになり、せっかくのHomekitは生かせません。
なので、まずはファームウェアをESP easyに入れ替えます。
ファームを入れ替えるためにはシリアル通信を出来るようにしなければならないため、次の2つも併せて購入しました。
使うのはこのうち5Pinだけなんですけどね。
これでSonoffのシリアルとPCのUSBを変換します。ピンヘッダー用のケーブルもついてきます。
で、届いたら早速コジ開けて基板にピンヘッダーを半田付けします。
スルーホールが1カ所しかないのでわかりやすいです。
5ピンを半田付けしますが、使わないピンもあるようです。
で、接続します。
ボタンがある方から3.3V,RX,TX,GNDで、最後の1ピンは使いません。
で、USB-UARTコンバーター側は、
とまぁ、対向側とTX-RXが接続されるようにクロスさせます。
で、ファームウェア書き換えモードにするために、Sonoffのボタンを押しながらPCのUSBに刺します。
(後述しますが、そのまま刺すと書き換えできません。)
COMポートとして認識されますので、何番なのかをデバイスマネージャで調べます。
COM3ですね。
で、次の場所からESP easyというファームウェアをダウンロードします。
ESPEasy - Let's Control It
バージョンはR120です。
"Current stable: ESPEasy R120"
と書いてある場所から、"ESPEasy_R120.zip"をダウンロードして解凍します。
コマンドプロンプトを出して、解凍したフォルダに移動し、flash.cmdを実行します。
3つの質問をされますので、環境に合わせて適切に答えましょう。
COMポートは上記で調べましたのでその番号(ここでは3)、フラッシュメモリのサイズはSonoffの場合1024です。ダウンロードしたESP Easyのバージョンは120です。
C:\ >flash.cmd
Comport (example 3, 4, ..) :3
Flash Size (example 512, 1024, 4096) :1024
Build (example 71, 72, ..) :120
そうすると、たくさんの・・・が出て、
starting app without reboot
espcomm_send_command: sending command header
espcomm_send_command: sending command payload
espcomm_send_command: receiving 2 bytes of data
closing bootloader
flush start
setting serial port timeouts to 1 ms
setting serial port timeouts to 1000 ms
flush complete
続行するには何かキーを押してください . . .
となって終了します。
もしも、
warning: espcomm_sync failed
error: espcomm_open failed
続行するには何かキーを押してください . . .
で終わっていたら、書き換えに失敗しているので、ピンとの結線が間違っているか、Sonoffのボタンを押しながらUSBを刺さなかったのかのどちらかです。
(私はボタンを押さずにUSBに接続したので、書き換えられない!!と思って焦りました。)
書き換えが終了したら、USBを抜き刺します。
今度はボタンを押さずに。
そうすると、"ESP_0"というWiFiのSSIDが飛んでいますので、パスワード"configesp"で接続します。
そして、ブラウザで"http://192.168.4.1"にアクセスすると、ESP easyがSSIDの候補を表示するので、お家のWiFiのSSIDを選択し、パスワードを入れてSubmitします。
これで、ESP easyに書き換わったSonoffがお家のWiFiに接続されます。
でも、ESP easyはDHCPでIPアドレスを受け取るため、最初は何らかの方法でどのIPアドレスになったかを調べます。
(私はいつもiOSのFingというアプリを使って検出しています。)
で、ブラウザでそのIPアドレスにアクセスし、Configを見ます。
ここで、固定IPにするために、"Optonal Settings"に希望する固定IPアドレスを入れます。
ついでに、Controller IPにHomebridgeを入れたサーバーのIPアドレス、Portに80を入れておきます。(必要ないかも?)
続いて、ボタン類の登録です。
Devicesの1にあるEditボタンを押して、次のように登録します。
GPIOはリレーが接続されているピンになります。
これをSwitchと解釈させるようです。
SubmitしてCloseしたら、つぎは2をEditして次のように入力します。
GPIO0は基盤についているボタンそのものです。
Submitしてください。
それぞれ役割が与えられました。
ちなみに、GPIO13がLEDだそうなので、"Hardware"にある"Wifi Status Led:"をGPIO-13にしてSubmitしておけば、WiFiが生きるとLEDが光るようになります。
"Tools"にある"Advanced"に入り、"Rules"のチェックを入れSubmitすると、"Devices"と"Tools”の間に"Rules"が出てきます。
このRulesをクリックします。
私は次のように入れました。
On System#Boot do
gpio,12,1
EndOn
On PowerOn Do
gpio,12,1
EndOn
On PowerOff Do
gpio,12,0
EndOn
On Button#State Do
If [Button#State] = 0
gpio,12,0
gpio,13,1
Else
gpio,12,1
gpio,13,0
EndIf
EndOn
まず最初の"On System#Boot do"ですが、ブート時に実施することを示します。
gpio,12,1で、GPIO12をHighにします。そうするとリレースイッチがONになります。
これは、照明で使うためで、壁の片切スイッチを入れた際に、照明がつくようにするためです。
ただし、つくまでにはBootを待つ必要があるため10秒ほどかかります。
"On PowerOn Do"と"On PowerOff Do"は、それぞれPowerOnコマンド、PowerOffコマンドを受け取ったときに実施する内容です。
PowerOnでGPIO12をHighつまりリレーをONです。
これは、"http:///control?cmd=event,PowerOn"というURLでコマンドが呼び出されます。
"On Button#State Do" は、先ほどのDevicesで2に登録したNameがButtonというスイッチをGPIO0に定義したと思います。
GPIO0はSonoffのスイッチですので、これが押されたときにどういう動作をするのか?ということです。
トグルスイッチになっていますよね?
さて、Sonoffはここまでで、次にHomebridgeの設定です。
npmでプラグイン"homebridge-sonoff-basic-espeasy
"をインストールします。
gentoo #
npm install -g homebridge-sonoff-basic-espeasy request
/var/homabridgeにある"config.json"を編集します。
私は「寝室の電気」として使います。
gentoo #
nano /var/homabridge/config.json
{
"bridge": {
"name": "Homebridge",
"username": "44:8A:5B:9F:1D:FF",
"port": 51826,
"pin": "031-45-154"
},
"description": "dummy",
"accessories": [
{
"accessory": "DummySwitch",
"name": "ダミースイッチ"
},
{
"accessory": "SonoffBasicESPEasy",
"name": "寝室の電気",
"ip": "SonoffのIPアドレス"
}
]
}
これで、localを再起動すればOK
gentoo #
/etc/init.d/local restart
ちなみに、リレーを動かすにはそこそこの電流が必要なようで、USB-UARTコンバータから送られる3.3V電源では動きませんでした。
AC100Vをインプットにつないで実験すると、しっかり動作しました。
照明に組み込んで終了です。
参考にしたサイト
www.npmjs.com
www.rutg3r.nl
Tutorial Rules - Let's Control It